頭皮ケア・脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎の男性が知るべきシャンプーの選び方|同じ悩みを持つ美容師が解説

脂漏性皮膚炎の男性が知るべきシャンプーの選び方について説明します。

脂漏性皮膚炎の男性が知るべきシャンプーの選び方|同じ悩みを持つ美容師が解説

男性の脂漏性皮膚炎が悪化しやすい理由

男性ホルモンと皮脂分泌の関係

男性の脂漏性皮膚炎が悪化しやすい理由のひとつは、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌量が多くなりやすいことです。
脂漏性皮膚炎は、頭皮の常在菌であるマラセチア菌が関係していると考えられています。

マラセチア菌は誰の頭皮にも存在する菌ですが、皮脂をエサにして増殖する特徴があります。
そのため、皮脂の分泌量が多い環境では、マラセチア菌も増えやすくなります。
男性ホルモンには皮脂腺を活発にする働きがあるため、男性は女性に比べて皮脂量が多くなる傾向があります。

実際に美容師として多くのお客様の頭皮を見てきましたが、男性の方が皮脂量が多く、脂漏性皮膚炎によるフケやかゆみに悩んでいる方は少なくありません。

僕自身も17歳の頃から脂漏性皮膚炎に悩んできました。
当時はフケやかゆみがひどく、「ちゃんと洗えていないからだ」と思い込んでいたんです。
シャンプーの回数を増やしたり、洗浄力の強いシャンプーを使ったりもしました。
でも、思うような変化はありませんでした。
美容師になって頭皮について学ぶようになり、初めて知ったのが、男性は女性よりも皮脂量が多く、脂漏性皮膚炎が悪化しやすい環境になりやすいということでした。

それを知った時、「自分のケアが足りなかったわけじゃなかったんだ」と少し気持ちが楽になったのを覚えています。
もし今、「毎日洗っているのにフケやかゆみが気になる」という方がいたら、自分を責める必要はありません。

男性特有の皮脂分泌の多さが関係している可能性もあります。
そして、この皮脂量の違いは、次にお話しする「男性と女性の頭皮環境の違い」にも深く関係しています。

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女性より皮脂量が多いという構造的な問題

男性の脂漏性皮膚炎が改善しにくい理由のひとつは、女性よりも皮脂量が多いという構造的な違いがあるからです。

これは生活習慣だけの問題ではなく、男性がもともと持っている身体的な特徴でもあります。
実際に頭皮の皮脂量は男性の方が多い傾向があり、特に思春期以降は男性ホルモンの影響を受けて皮脂分泌が活発になります。

そのため、

  • 「毎日シャンプーしているのにベタつく」
  • 「夕方になると頭皮ニオイが気になる」

という悩みを抱えている男性は少なくありません。

美容師として多くのお客様の頭皮を見てきましたが、同年代の男性と女性を比較すると、男性の方が皮脂による頭皮トラブルを抱えているケースは圧倒的に多いと感じます。

僕自身も若い頃は、「なんでこんなにフケやかゆみが出るんだろう」と悩んでいました。
周りの友人は特に頭皮トラブルがないように見えるのに、自分だけフケが出る。
肩に落ちたフケが気になって黒い服を避けていた時期もありました。

当時は体質の違いなんて考えたこともなく、「自分の洗い方が悪いんだ」と思い込んでいました。
でも美容師になってから分かったのは、男性は女性よりも皮脂が多く、脂漏性皮膚炎が悪化しやすい条件がそもそも揃っているということでした。

だからこそ男性の場合は、単純に洗浄力の強いシャンプーで皮脂を落とすのではなく、皮脂と上手に付き合いながら頭皮環境を整えていくことが大切になります。
そして、男性の脂漏性皮膚炎をさらに悪化させてしまう要因として、仕事や生活習慣によるストレスも無視できません。

次は、ストレスや生活習慣が頭皮に与える影響についてお話していきます。

ストレス・生活習慣が悪化要因になりやすい

男性の脂漏性皮膚炎は、シャンプーだけでなく、ストレスや生活習慣の影響も受けやすいと僕は考えています。

「最近急にフケやかゆみがひどくなった。」そんな経験がある方は、一度ここ数週間の生活を思い返してみてください。
仕事が忙しくて睡眠不足が続いていたり、
外食が増えて食生活が乱れていたり、
強いストレスを感じていたりしませんか?
こうした生活習慣の乱れは、頭皮環境にも大きく影響します。

脂漏性皮膚炎の症状が悪化するタイミング

僕自身も17歳から脂漏性皮膚炎に悩んできましたが、
不思議なくらい症状が悪化するタイミングには共通点がありました。

  • 睡眠不足が続いた時。
  • 仕事が忙しく、精神的なストレスを強く感じていた時。
  • 食生活が乱れて、コンビニや外食が続いた時。

そういう時期は決まってフケやかゆみがひどくなり、「また悪化したな…」と感じることが何度もありました。

美容師になってからは、お客様からも同じようなお話を聞く機会が増えました。
「年度末の忙しい時期になると頭皮がかゆくなる。」
「仕事が落ち着くと少し症状も落ち着く。」
そんな声は決して珍しくありません。
もちろん、ストレスや生活習慣だけが脂漏性皮膚炎の原因ではありません。

ただ、もともと皮脂量が多く、頭皮環境が乱れやすい男性にとっては、症状を悪化させるきっかけの一つになることは十分考えられます。
だから僕は、シャンプー選びだけで脂漏性皮膚炎を改善しようとは考えていません。

自分に合ったシャンプーを選ぶことはもちろん大切ですが、
• しっかり睡眠をとる
• 食生活を整える
• ストレスをため込みすぎない
こうした毎日の積み重ねも、頭皮環境を整えるためには欠かせないと感じています。

では、こうした男性特有の頭皮環境を踏まえた上で、どんなシャンプーを選べばい
いのでしょうか。次は、僕が20年以上脂漏性皮膚炎に悩み、美容師として数多くのシャンプーを見てきた中でたどり着いた「シャンプー選びの条件」についてお話しします。

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美容師が自らの体験から導き出したシャンプー選びの条件

薬用シャンプー アニラ

条件① 抗真菌×抗炎症×角質ケアのトリプルアプローチ

脂漏性皮膚炎向けシャンプーを選ぶ時のポイント

脂漏性皮膚炎向けシャンプーを選ぶなら、僕は

  • 抗真菌 
  • 抗炎症 
  • 角質ケア

の3つをバランスよく取り入れているものをおすすめします。

脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌だけが原因でも、炎症だけが原因でもありません。
マラセチア菌が増えやすい頭皮環境になり、炎症が起こり、さらに古い角質やフケが残ることで、症状を繰り返しやすくなると考えられています。

だからこそ、一つの有効成分だけに頼るのではなく、それぞれ違う役割を持つ成分がバランスよく配合されていることが大切です。

僕自身も17歳から脂漏性皮膚炎に悩み、本当に数え切れないほどのシャンプーを試してきました。最初は、
「フケに効く」
「かゆみに良い」
そんな言葉だけを信じて選んでいましたが、思うような結果は得られませんでした。
フケは少し落ち着いても、今度はかゆみが気になる。
かゆみは軽くなっても、赤みが残る。
そんなことを何度も繰り返したんです。

美容師になって頭皮や成分について学び、自分でも検証を重ねる中で、
「一つの悩みに一つの成分」ではなく、「脂漏性皮膚炎そのものを総合的に考えること」が大切だという考えに変わりました。

例えば、抗真菌成分では、ピロクトンオラミンが代表的な有効成分です。マラセチア菌にアプローチする目的で配合される成分で、僕自身もさまざまな抗真菌成分を試してきましたが、一番相性が良いと感じたのがピロクトンオラミンでした。

次に、抗炎症成分では、甘草(カンゾウ)由来のグリチルリチン酸ジカリウムがあります。
脂漏性皮膚炎でつらいのは、頭皮に赤みや発疹が出て、
その後猛烈な痒みが1日中続き、頭皮を掻きむしると、大量のフケがポロポロと落ちる。
だから僕は、マラセチア菌へのアプローチだけでなく、炎症を抑える有効成分も欠かせないと考えています。

そしてもう一つ大切なのが、角質ケア成分です。
代表的な有効成分にはサリチル酸があります。
サリチル酸は、頭皮に残った古い角質やフケをやさしく取り除き、頭皮環境を整えるサポートをしてくれる成分です。

20年間悩んで気づいたこと

もちろん、有効成分がたくさん入っていれば、それだけで良いシャンプーというわけではありません。
洗浄成分とのバランスや頭皮へのやさしさも、とても重要です。
ただ、20年以上脂漏性皮膚炎と向き合ってきた僕がたどり着いた答えは、
「抗真菌」「抗炎症」「角質ケア」
この3つをバランスよく取り入れることが、脂漏性皮膚炎向けシャンプー選びの基本になるということでした。

次は、この3つの有効成分と同じくらい僕が大切にしている、アミノ酸系洗浄成分についてお話しします。

条件② アミノ酸系で皮脂を落としすぎない

男性の脂漏性皮膚炎には、皮脂を落としすぎないアミノ酸系洗浄成分を選ぶことが大切だと僕は考えています。
男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いため、
「ベタつくなら、しっかり洗った方がいい」と思ってしまいがちです。
実は僕も昔はそう考えていました。
フケやかゆみが気になるたびに、「もっと皮脂を落とさなきゃ」と思い、爽快感の強いシャンプーや洗浄力の高いシャンプーばかり選んでいたんです。
でも、結果は思うようにはいきませんでした。

洗った直後はスッキリするものの、

数時間すると頭皮がつっぱる。

かゆみが出る。

またフケが増える。

そんなことを何度も繰り返しました。

美容師になって頭皮やシャンプー成分について学ぶ中で分かったのは、
皮脂は「悪者」ではないということです。
皮脂には頭皮を乾燥や刺激から守る大切な役割があります。必要以上に落としてしまうと、頭皮は乾燥から守ろうとしてさらに皮脂を分泌しようとします。

その結果、マラセチア菌が増えやすい環境をつくってしまうこともあります。
だから僕は、男性だからこそ「落としすぎない洗浄」が大切だと考えています。

そこで僕が重視しているのが、アミノ酸系洗浄成分です。
アミノ酸系洗浄成分は、人の髪や肌を構成するタンパク質のもととなるアミノ酸からつくられた洗浄成分です。
余分な皮脂や汚れはしっかり落としながら、頭皮や髪に必要なうるおいは残しやすいという特徴があります。

僕自身も数え切れないほどのシャンプーを試してきましたが、アミノ酸系洗浄成分をベースにしたシャンプーに変えてからは、圧倒的に頭皮が安定しやすくなったと感じています。

さらに美容師として感じるのは、違いは頭皮だけではありません。
洗浄力が強いシャンプーは、髪に必要な油分まで奪ってしまい、

  • 髪がパサつく
  • ゴワつく
  • 指通りが悪くなる

といった悩みにもつながりやすくなります。

脂漏性皮膚炎だからといって、髪の質感を諦めることはしたくない。頭皮を整えながら、髪もきれいに保てる。
それが、美容師として僕が目指しているシャンプー選びです。

頭皮のことだけを考えてシャンプーを選ぶと、髪のきしみやパサつきが気になってしまい、結局使い続けられなくなることもあります。
だから僕は、成分だけでなく毎日気持ちよく使い続けられる使用感も、とても大切だと考えています。

次は、美容師として僕がこだわった「きしまないシャンプー選び」についてお
話しします。

条件③ きしまず、続けられる使用感

男性の脂漏性皮膚炎は、毎日のシャンプーがとても大切です。
だからこそ僕は、「きしまず、毎日気持ちよく使い続けられること」もシャンプー選びの重要な条件だと考えています。

「頭皮に良いシャンプーなら、多少髪がきしんでも仕方ない。」
そう思っている方もいるかもしれません。
でも僕は美容師として、その考えには少し疑問があります。
実際に美容室でも、
「頭皮には良かったけど、髪がゴワゴワになって使うのをやめました。」
そんなお客様の声を何度も聞いてきました。

脂漏性皮膚炎は、一週間や一か月で終わるケアではありません。
長く付き合っていくことが多いからこそ、「使い続けられる使用感」はとても大切なんです。

僕自身も17歳から脂漏性皮膚炎に悩み、本当にたくさんの薬用シャンプーを試してきました。
中には頭皮には良さそうでも、洗い上がりがきしんでしまい、髪がパサついてしまうものも少なくありませんでした。
美容師として考えた時、
「頭皮は健康になったけど、髪の状態が悪くなる。」これでは理想のシャンプーとは言えません。

だから僕は、頭皮だけではなく髪の仕上がりにも徹底的にこだわりました。
まず洗浄成分には、頭皮への負担をできるだけ抑えながら洗えるアミノ酸系洗浄成分を採用しています。
さらに、髪の質感まで考え、

  • 18種類のアミノ酸
  •  加水分解ケラチン
  •  ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)
  • 加水分解シルク
  • 水溶性コラーゲン

など、美容室でも注目される保湿・補修成分をバランスよく配合しました。
ペリセアは髪の内部まで素早く浸透し、ダメージを補修する働きが期待される成分です。
加水分解シルクは指通りの良い、なめらかな質感へ導き、水溶性コラーゲンは髪とうるおいを守るサポートをしてくれます。
もちろん、どんな成分でもすべての方に同じ使用感を保証できるわけではありません。

ただ僕自身が何十種類もの試作品を繰り返し試す中で、
「頭皮をケアしながら、髪まで気持ち良く仕上がること」を最後まで妥協したくありませんでした。

20年間悩んでわかったシャンプーの選び方

脂漏性皮膚炎だからといって、髪まで諦める必要はありません。
頭皮環境を整えながら、指通りの良い髪を目指す。
それが、美容師として、そして20年以上脂漏性皮膚炎に悩んできた僕がたどり着いたシャンプー選びの条件です。

次は、男性がつい見落としがちな頭皮のニオイ対策についてお話しします。

条件④ ニオイケアもできること

男性のシャンプーを選ぶなら、フケやかゆみだけでなく、頭皮のニオイまでケアできることも大切な条件だと僕は考えています。
「朝シャンしたのに、夕方になると頭皮のニオイが気になる。」
そんな経験はありませんか?

実際に美容室でも、「家族に頭が臭うと言われた。」という男性のお客様の声をよく耳にします。

僕自身も17歳の頃から脂漏性皮膚炎に悩み、フケやかゆみだけでなく、頭皮のニオイにも長い間コンプレックスを抱えていました。
特に人と近い距離で話す美容師という仕事では、「もしかして臭っていないかな。」そんなことが気になってしまう時期もありました。

頭皮のニオイは、皮脂が酸化したり、頭皮環境が乱れたりすることで気になりやすくなります。
さらに脂漏性皮膚炎で皮脂分泌が増えている状態では、ニオイの悩みも重なりやすくなります。
だから僕は、シャンプーを選ぶ時も、フケだけ、かゆみだけ、ではなく、「頭皮環境を整えながらニオイまでケアできるか」という視点を大切にしています。

美容師としてお客様の頭皮を見てきた経験からも、頭皮環境が整ってくると、
フケやかゆみだけでなく、ニオイについての悩みが軽くなったという声をいただくことも少なくありません。

だからこそ僕は、男性向けのシャンプーには、頭皮を清潔に保ちながら、ニオイにも配慮した設計が必要だと考えています。

ここまで、僕がシャンプー選びで大切にしている4つの条件をお伝えしてきました。

次は逆に、多くの男性が無意識にやってしまっている脂漏性皮膚炎を悪化させやすいNGケアについてお話しします。

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男性がやりがちなNGケア

「爽快感」重視で洗浄力の強いシャンプーを選ぶ

脂漏性皮膚炎に悩む男性ほど、「スッキリする=頭皮に良い」と思ってシャンプーを選んでしまうことがあります。
僕自身も17歳の頃から脂漏性皮膚炎に悩み、フケやかゆみがひどくなるたびに、
「もっとしっかり洗えば良くなるはず。」
そう思って、爽快感の強いシャンプーや洗浄力の高いシャンプーばかり使っていた時期がありました。

洗った直後は本当に気持ちいいんです。
頭皮がサッパリして、
「これなら良くなりそう。」
そう感じるんですよね。でも、実際には逆でした。

美容師になって頭皮の構造を学び、自分でも検証を重ねる中で分かったのは、皮脂は落とせば落とすほど良いものではないということです。
皮脂には、頭皮を乾燥や外部からの刺激から守る「天然のバリア」のような役割があります。
ところが、洗浄力の強いシャンプーで必要な皮脂まで取り除いてしまうと、頭皮は「皮脂が足りない」と判断し、不足した皮脂を補おうとして、さらに皮脂を分泌しようとします。

すると、

皮脂が過剰に分泌される

マラセチア菌が増えやすくなる

頭皮環境が乱れる

フケやかゆみを繰り返しやすくなる

という悪循環につながることがあります。

もちろん、洗浄力が高いシャンプーがすべて悪いというわけではありません。
ただ、脂漏性皮膚炎で頭皮が敏感になっている方は、一度シャンプーの洗浄成分を確認してみることをおすすめします。
僕自身は、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの石油系界面活性剤が主成分のシャンプーはできるだけ避けるようにしています。
これは「絶対に使ってはいけない」という意味ではありません。

美容師・藤倉が学んだこと

20年以上、自分の頭皮で試行錯誤を続けてきた中で、僕には合わなかったという経験からです。
だから今は、頭皮に必要なうるおいを残しながら洗えるアミノ酸系洗浄成分を選ぶようになりました。

シャンプーは、「どれだけスッキリするか」ではなく、「毎日安心して続けられるか」がより大切だと僕は考えています。

次は、男性がついやってしまいがちな「短髪だから」と雑に洗ってしまうことが、なぜ頭皮トラブルにつながるのかについてお話しします。

短髪だからと雑に洗う

男性は髪が短い方が多いため、「短髪だからサッと洗えば十分」と思い込み、頭皮を雑に洗ってしまうことがあります。
でも、脂漏性皮膚炎で本当に大切なのは髪を洗うことではなく、頭皮をやさしく、丁寧に洗うことです。

実際に美容師として男性のお客様とお話ししていると、
「髪が短いからシャンプーは1分くらいで終わります。」
「泡立てたらゴシゴシ洗っています。」という方は少なくありません。

さらに脂漏性皮膚炎の場合は、もう一つ理由があります。それは、かゆみが強いからです。
僕自身も17歳から脂漏性皮膚炎に悩んできましたが、症状がひどい時は、とにかく頭皮が猛烈にかゆくなるんです。
だからシャンプーをする時も、「このかゆみを何とかしたい。」
その一心で、爪を立てたり、ゴシゴシと力いっぱい洗ったりしていました。
洗っている瞬間は本当に気持ちいいんです。かゆみも少し落ち着いたように感じるので、
「これで良くなるかもしれない。」そう思っていました。
でも実際は、その洗い方が頭皮に大きな負担をかけていました。

美容師になって頭皮について学び、自分でも検証を重ねる中で分かったのは、
脂漏性皮膚炎の頭皮は「汚れている頭皮」ではなく、「炎症を起こしている頭皮」だということです。

炎症を起こしている皮膚を強くこすれば、一時的に気持ち良く感じても、刺激によって炎症が悪化し、さらにかゆみを繰り返してしまうことがあります。
だから僕は、力で洗うことはおすすめしていません。
大切なのは、シャンプーをしっかり泡立て、その泡で頭皮を包み込むように洗うことです。

指の腹を使って頭皮をやさしく動かすように洗えば、必要以上に刺激を与えず、汚れや余分な皮脂を落とすことができます。
美容室でもこの洗い方をお伝えすると、
「今まで強く洗わないとダメだと思っていました。」
「やさしく洗う方が頭皮が楽ですね。」と言っていただくことがよくあります。

脂漏性皮膚炎は、かゆいからといって強く洗えば改善するものではありません。だからこそ、
「短髪だから早く終わらせる」「かゆいからゴシゴシ洗う」
という習慣は、一度見直してみることをおすすめします。

次は、男性が意外と見落としがちな「自然乾燥」が頭皮環境に与える影響についてお話しします。

ドライヤーを使わず自然乾燥

男性は髪が短い方が多いため、「自然乾燥でもすぐ乾くから大丈夫」と思ってしまう方が少なくありません。
でも、脂漏性皮膚炎に悩んでいる方ほど、この習慣は見直してほしいポイントです。

僕も以前は、シャンプー後にタオルで軽く拭くだけで終わらせていました。
髪が短いと、表面はすぐ乾いたように見えるんですよね。
髪の毛は乾いていても、頭皮や髪の根元は意外と乾きにくいのです。
特に、耳の後ろや襟足付近は毛量が多く、水分が残りやすい場所です。
ここが湿ったままだと、頭皮が蒸れやすくなり、頭皮環境が乱れる原因になることがあります。

脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌という常在菌が関係していると考えられています。
マラセチア菌は皮脂を好む菌ですが、湿った状態が続くことも、頭皮環境を悪化させる要因のひとつになります。
だから僕は、ドライヤーを使う時は髪を乾かすというより、頭皮と根元を乾かす意識が大切だと考えています。

ドライヤーは頭皮から20cmほど離し、まず耳の後ろや襟足、根元を中心に風を当ててください。
高温の風を近づけすぎると乾燥の原因になることもあるので、熱を当てすぎず、頭皮に湿り気を残さないことがポイントです。
シャンプー選びにこだわる方は多いですが、乾かし方まで意識できている方は意外と少ないです。

脂漏性皮膚炎のケアは、洗うところで終わりではありません。
洗った後に、頭皮をきちんと乾かすところまでが頭皮ケアです。
ここまで、男性がやりがちなNGケアについてお話ししてきました。
実は、僕自身もほとんど経験してきたことばかりです。
だからこそ、「本当に毎日安心して使えるシャンプーを作りたい」という思いが強くなりました。

次は、美容師・毛髪診断士として、そして脂漏性皮膚炎の当事者として、僕がaNiLaを開発するまでの経緯についてお話しします。

美容師・毛髪診断士が脂漏性皮膚炎に20年悩んで開発した
シャンプーの話

17歳からの悩みと、市販品で改善しなかった理由

僕が脂漏性皮膚炎に悩み始めたのは、17歳の頃でした。
最初は肩に落ちるフケが気になる程度でしたが、次第にかゆみも強くなり、人目が気になるようになりました。
特に黒い服を着る日は、肩にフケが落ちていないか何度も確認していました。

友達と話している時も、
「フケが見えていないかな。」
そんなことばかり気になって、自信を持てなかったのを今でも覚えています。
当時は、とにかくフケやかゆみを何とかしたくて、ドラッグストアで薬用シャンプーを探していました。

「フケ・かゆみに」
「薬用」
そんな言葉を見るたびに、
「今度こそ良くなるかもしれない。」
そう期待して、いろいろなシャンプーを試していました。

美容師になってからも、その悩みは続きました。
むしろ、お客様と近い距離で接する仕事だからこそ、以前よりも頭皮のことが気になるようになりました。
「フケが落ちていないかな。」
「頭皮のニオイは大丈夫かな。」
そんな不安を抱えながら仕事をしていた時期もあります。
だからこそ、美容師として頭皮やシャンプー成分について学び、自分自身でも数え切れないほどのシャンプーを試し続けました。

その中で感じたのは、市販の薬用シャンプーが悪いということではありません。
ただ、僕の頭皮には「あと一歩足りない」と感じることが多かったんです。
有効成分が1種類だけだったり、多くても2種類だったり。
洗浄力が強く、頭皮だけでなく髪までパサついてしまうものもありました。
少し良くなったように感じても、またフケやかゆみが戻ってしまう。
そんなことを何度も繰り返しました。

脂漏性皮膚炎は、人によって症状も体質も違います。
市販の薬用シャンプーで満足できる方もいると思います。
でも、僕のように
「いろいろ試したけれど、なかなか自分に合うシャンプーが見つからない。」
そう感じている方もいるはずです。

だから僕は、いつしか
「自分が本当に使い続けたいと思えるシャンプーを、自分の手で作れないだろうか。」
そう考えるようになりました。
この思いが、aNiLaの開発を始めるきっかけになりました。

3年以上の研究、20種以上の処方を比較してたどり着いた1本

「自分が本当に使い続けたいシャンプーを作ろう。」
そう決めた時、僕の中にはすでに一つの理想像がありました。
それは、脂漏性皮膚炎に悩んでいた自分が、本当に使いたいと思えるシャンプーを作ること。
当時、市販されていた薬用シャンプーを数え切れないほど試しましたが、多くの商品は有効成分が1種類、多くても2種類というものがほとんどでした。

もちろん、それで満足できる方もいると思います。
でも、20年以上自分の頭皮と向き合ってきた僕は、
「この3つの有効成分が一緒に配合されていたら、もっと理想に近づけるのではないか。」
そう考えていました。

ピロクトンオラミン(抗真菌)
グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症)
サリチル酸(角質ケア)
この3つの有効成分を組み合わせた薬用シャンプーを作ること。
それが、僕の開発のスタートでした。

ところが、ここで最初の壁にぶつかります。
この処方を実現できるOEMメーカーが、なかなか見つからなかったんです。
約10社に問い合わせをしましたが、
「その処方は難しいですね。」
「対応できません。」
と断られることも少なくありませんでした。

それでも諦めずに探し続け、ようやくこの処方に挑戦してくれるOEMメーカーと出会うことができました。

でも、僕のこだわりは有効成分だけではありません。
洗浄成分は、最初からアミノ酸系洗浄成分で設計すると決めていました。
自分自身、洗浄力の強いシャンプーでは頭皮だけでなく髪までパサついてしまった経験があったからです。
だから、頭皮に必要なうるおいを守りながら洗える処方にしたい。
その思いは、一切ぶれませんでした。

さらに、美容師としてどうしても譲れないことがありました。
それは、「頭皮のためだから髪は我慢する」というシャンプーにはしたくないということです。
当時の薬用シャンプーは、頭皮ケアを重視するあまり、髪の仕上がりまで考えられているものが多いとは言えませんでした。
でも僕は、美容師としてお客様の髪に毎日触れてきたからこそ、頭皮も髪も、どちらもコンディションを良くしたい。
そう考えていました。

そのため、
『18種類のアミノ酸・加水分解ケラチン・ペリセア・加水分解シルク・水溶性コラーゲン』など、
美容室専売品にも使われる保湿・補修成分を組み合わせ、指通りや質感にもこだわりました。

保湿成分についても、僕なりの考えがありました。
脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌が皮脂を利用して増殖すると考えられています。
そのため僕は、できるだけ油性の保湿成分ではなく、水溶性の保湿成分を中心に設計したいと考えました。

もちろん、保湿は欠かせません。
だからこそ、頭皮へのやさしさと使い心地の両立を目指し、水溶性の保湿成分をバランスよく配合しています。

そして最後まで悩んだのが、香りでした。
一般的なシャンプーのように合成香料で香りを付ける方法ではなく、僕が選んだのはピュアティーツリーオイルです。
ティーツリーは爽やかな香りを楽しめるだけでなく、古くから頭皮ケアにも使われてきた植物です。
※ティーツリーオイルは古くから頭皮を清潔に保つ目的などで利用されてきた植物由来成分ですが、感じ方や使用感には個人差があります。
ただ香りを付けるためではなく、頭皮のことを考えた結果、この選択になりました。

こうした一つひとつのこだわりを形にするため、何度も処方を見直し、試作品を作り直し、完成までには3年以上の時間がかかりました。
でも、あの時妥協しなかったからこそ、今のaNiLaがあると僕は思っています。

次は、こうして完成したaNiLaに込めた設計思想と、「なぜこの組み合わせにたどり着いたのか」をもう少し詳しくお話ししたいと思います。

3つの有効成分×アミノ酸×ティーツリーオイルの設計思想

僕がシャンプーを開発する中で、一番大切にしたことがあります。
それは、
「何か一つだけ優れたシャンプーではなく、頭皮全体のことを考えたシャンプーを作ること」でした。

20年以上、自分自身が脂漏性皮膚炎に悩み続けてきたからこそ、痛感していたことがあります。
それは、一つの成分だけでは満足できなかったということです。

例えば、抗真菌成分だけでは、かゆみが気になることがありました。
逆に、抗炎症成分だけでは、フケが思うように落ち着かないこともありました。
だから僕は、脂漏性皮膚炎を一つの視点だけで考えるのではなく、さまざまな角度から頭皮環境を整えることが大切だと考えるようになりました。

そこでたどり着いたのが、

  • ピロクトンオラミン
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • サリチル酸

という3つの有効成分を組み合わせるという考え方です。

さらに、それだけでは僕の理想には届きませんでした。
どれだけ有効成分にこだわっても、洗浄力が強すぎれば毎日安心して使い続けることはできません。
だから洗浄成分は、頭皮への負担に配慮したアミノ酸系洗浄成分をベースに設計しました。

そして美容師として最後まで譲れなかったのが、髪の仕上がりです。
脂漏性皮膚炎だからといって、髪までパサついたり、きしんだりするシャンプーにはしたくありませんでした。
だから、ペリセアや加水分解シルク、水溶性コラーゲンなど、美容室専売品にも使われる保湿・補修成分を組み合わせ、頭皮だけでなく髪の質感にもこだわりました。

香りについても同じです。
強い香りでごまかすのではなく、頭皮のことを考え、ピュアティーツリーオイルだけで香り付けをしています。
ティーツリーの自然な香りは、毎日のシャンプー時間を心地よいものにしてくれるだけでなく、頭皮ケアを考える中で僕が納得できた選択でもありました。
※ティーツリーオイルは植物由来の香料成分です。使用感や香りの感じ方には個人差があります。

こうして完成したaNiLaは、単に有効成分を増やしたシャンプーではありません。
「抗真菌・抗炎症・角質ケア・やさしい洗浄・髪の仕上がり・頭皮への配慮」
その一つひとつを積み重ねながら、20年以上悩み続けた僕自身が
「これなら毎日使いたい」と思えるシャンプーを目指して完成させました。

もし今、昔の僕と同じように、
「いろいろ試したけれど、自分に合うシャンプーが見つからない。」
そう感じている方がいるなら、一つの選択肢としてaNiLaを知っていただけたら嬉しく思います。

執筆者プロフィール

藤倉 祐介|美容師・毛髪診断士

17歳の頃から脂漏性皮膚炎に悩み、フケ・かゆみ・頭皮のニオイなどの症状を長年経験。市販の薬用シャンプーや頭皮ケア製品を数多く試してきた自身の経験を持つ。

美容師および毛髪診断士として、お客様の頭皮や髪の悩みに向き合う中で、「本当に使いたいと思えるシャンプーがない」という課題を感じ、自らシャンプーの開発に着手。3年以上にわたる研究と試作を重ね、20種類以上の処方を比較・検証しながら理想の処方を追求してきた。

本記事は、美容師としての専門知識と、脂漏性皮膚炎に長年悩んできた当事者としての経験をもとに執筆しています。